9話 ページ9
『んん？五条さんこれおかしくないですか？』
「何が？それであってるよAのやつは」
『……特級とは思わんよ』
「まぁ、あんな非人道的な拷問を見たらねぇ」
『拷問はそんなもんですよ
優しさ与えて最後に絶望をさせるほどでは無いです』
『死ぬことも殺すことも簡単ですから。』
「それより気になったことがあるんだけどさぁ」
「篠崎巳って誰？」
『私に全部を教えてくれた人』
『優しすぎた故に術式を用いて人を殺しました』
『私が最後に見たのは3年前。私が呪詛師確保、始末を行い始めた頃です』
『私は友人と言える友人はいません
あの人は私の全てを肯定してくれた人です
感謝もありますが、最期は私が始末する予定です』
『彼にとって呪術界は息しずらかったんでしょうね
一般人と呪術師にとっての普通は全く違います
普段命をかけてるかかけてないか、何かと戦うか戦わないのか』
『彼は善人でしたから。余計に苦しかったんでしょうね』
「僕の親友も優しさ故に呪詛師に落ちたからね」
『生きずらい世の中ですよ。クソジジィ共のせいでね』
「それは本当に同感」
「あとAの言ってた制服」
『なんで白？乙骨君が白なのはわかるんですよ危険だから』
「Aの現もだいぶやばいけど？それだから白なんだよ」
『えぇ、白かぁ……』
「そんなに嫌だった？」
『いや、呪詛師殺した時血が目立つなって』
「あぁ、成程」
『……話戻すけど。五条さんの親友ってさぁ、あの呪詛師が言ってた人の事でしょ？
見た目だけ教えて欲しい、現最強呪術師が顔色変えるレベル
相当な実力者であることに違いは無いと思うんだよね
写真とかあるならそっちが有難いけど』
「こいつね。前髪変でしょ」
『……ぁ』
『知ってる、此奴……乙骨がロッカーに生徒詰める前に
うちの学校に来てたの……多分乙骨についてる里香ちゃんが
暴れ出したのもその人のせいかもしれない、ごめん』
『私がちゃんと伝えとけばよかったかもしれない』
「いや、大丈夫だけど……もし見かけたら連絡を入れてね
あと絶対に戦わないこと、いい？」
『五条さんの親友なら術式も戦い方もやばそうだから
流石に命かけてまで戦いたいとは思わないよ…
よっぽどの事がない限りは戦うつもりは無いから』
「ん、わかったならいいよ」
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作者名：雨乃 | 作者ホームページ：http://hizuki
作成日時：2022年7月29日 7時
