【黒バス】新マネと俺【男主】 (ページ7)

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第五話ページ7

授業中も、あの少女とキセキの世代の事を考えていた。

赤司征十郎。
彼はキセキの世代の中でも特に重要人物。
そして、あの特徴的な赤髪は地毛らしい。…そこで気になるのが、あの少女の髪。

異様に綺麗な赤髪。染めたのかもしれないが、もしあれが地毛だとしたら…

＿＿キーンコーンカーンコーン…

そこでチャイムが鳴り、俺の思考は中断された。
いつの間にか昼休みになっていた。

おもむろに弁当を取り出して食べ始めると、またしても奴が話しかけてきた。

「A！一緒に飯食おうぜ！」

「あぁ、たけしか。良いぞ」

たけしは自分の机を俺の机と向かい合わせにして、弁当を机の上に置いた。

たけしは暫くソワソワしていたが、すぐに弁当を食べ始めた。
…だが、食べている最中もソワソワしている。何かあったのだろうか。

「どうしたんだ？」

気になって聞いてみると、何故かたけしは怒りながらまくしたててきた。

「『どうしたんだ？』じゃないでしょうがっ！バスケ部！バスケ部の事はどうなったの！考えといてって言ったでしょ！」

あぁ、その事か…しまった、少女とキセキの世代の事については考えていたがその事については考えていなかった。

どうしようか。やっぱり陸上部か。それとも、バスケ部か…

うーん…

「…すまん、たけし。明日まで猶予をくれ。」

「うがぁぁあああ！！やっぱり考えてなかったのおおおぉぉ？！」

頭を抱えて絶叫したたけし。
たけしには悪いが、明日までじっくり考えてみたい。

陸上部にも入りたいが、バスケ部も気になってきたのだ。

その事をたけしに告げると、渋々納得してくれた様だ。

「ううぅ…明日までにはぜっったい！決めておけよな！」

「おうよ。」

その後は二人で駄弁ったりしていたが、事あるごとにたけしはバスケ部の良さを主張してきた。
最終的には、たけしのバスケ自慢大会になっていたが、聴いてて嫌ではなかった。

そして、本気でバスケ部の事が気になってきた俺は、残りの授業ではバスケ部の事についてのみを考えていた。