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雅 side

桜「痛っ」

残り1本の棒を3年生相手に互角に奪い合っていた時、

私の反対側で引っ張っていた桜木さんが小さな声で言った。

雅「大丈夫!?」

声をかけたその時、桜木さんのきれいに整った褐色の良い口の端が微かに釣り上がった。

その途端、桜木さんの足が私の足にかかり、そのまま桜木さんだけが転倒した。

え、なに、してんの...?

私からしたら勝手に足を絡めてきて勝手に転んだ滑稽な人に見えるが、

どうも周りにはそうは見えないらしい。

彼女のクラス内の株は絶好調な今、陰キャの私の肩身は狭い。

どう考えても私が劣勢である。

派手に転倒したこともあり、養護教諭が桜木さんを保健室へ連れて行こうとする。

そこで試合のタイムリミットを知らせるアナウンスが鳴り、

試合は3年生のA組が勝利を収める形になった。

アナウンス「とても白熱した試合になりました!」
  「選手の皆さんは自席へ戻ってください」

雅「にしても、桜木さんはなにがしたかった...?」

私が脳内で1人会議をしたとして、

陰キャである私の脳内に住む私は誰一人喋ってくれない。

つまり結論はでない。

葛「あ、おけーり」

雅「うん、ただいま」
 「あれ、なんで葛葉と叶、2席も間開けて座ってんの?」

叶「さっきまで3年の先輩がいて」

雅「モテ男も大変ねぇ」

私が帰ってくる前に帰ってくれたことは嬉しいけど

葛葉と叶は流石はアイドルと言ったところか。

私が葛葉と叶の立場だったら背筋が凍るよ...

本当にお疲れ様です...

葛「てか、巻き込まれなくてよかったな」

雅「あぁ桜木さん?」

葛「うん」

水「割と足、近い位置にあったよね」

雅「そうなんy

水「たっだいまーーーー‼‼‼」

沙友理はいつもいきなり来るなぁ

今は緊張してないからいきなり来られてもトドメは刺されない。安心して来てくれ。

水「ね!今から昼ごはん!食べ行こ!」

葛「飯だぁ!」

叶「人が少ないところ行きたいよね」

雅「特別棟の学習室とか?」

葛「んじゃ行くかー!」

まだグラウンドが騒がしくなってる内に4人でコソコソと移動しながら

さっきから気になっていることを沙友理に聞く。

雅「さっき戻ってくるの遅かったけど何してたの?」

水「......先生にパシられてたっ!」

雅「え〜お疲れ様ぁ」

今のは絶対ブラフの間の取り方だろっ!

流石に陰キャの私にもわかるぞ。

まぁ沙友理が言いたくないのなら詮索はしないほうが良いだろう。

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ねこかとおもった(プロフ) - 雪見大福さん» 返信が遅れてしまいすみません!!コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!!親友ちゃんの心境や状況を表現するのに手こずっていてなかなか更新の目処が立たないのですが近々更新できたらと思っています!お待たせしてしまいすみません。 (4月21日 3時) (レス) id: 27b4083420 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 親友ちゃん!?何があった…。女子って気に入らない人が居れば外堀からハブにしてくるから怖いですよね…これからも無理せず頑張ってください!更新お待ちしてます (3月30日 3時) (レス) @page32 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこかとおもった | 作成日時:2023年11月25日 1時

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