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案の定、薬の効果と応援によるアドレナリン効果により頭の痛みは引いていた。
アナウンス「続いての競技は女子生徒の種目の中で最も注目度の高い棒引きでです」
「午前の部の最終競技となります。」
「ルールは…
とうとうアナウンスも入り、出番が近くなってきた。
さっきから手に書いた人を飲み込んでいるが一向に緊張が解れる気配はない。
あぁ刀也、君は緊張は場馴れすれば大丈夫だと言っていたな...
君は数回の場で慣れたかもしれないが陰キャの私には場が100万回あったとて馴れない気がするよ...
水「Aっ!」
雅「沙友理、、、!」
「どうしよぉ〜!緊張で足震えてきたんだけど‼」
水「大丈夫、大丈夫!Aが失敗したところで誰も見てないから!」
それはフォローとして受け取って良いのか...?
桜「ふふw沙友理ちゃん、それフォローになってる?」
水「え〜、、私は精一杯のフォローをしたつもりだったよ〜?」
桜「まっ!Aちゃん、気楽にいこーよ」
「なにかあったらあたし達がカバーするし!」
雅「桜木さん...!」
水「.........」
アナウンス「それでは選手の入場です」
ただチームが2つではなく6チームなだけなのにルール説明がえらく長かったな、
なんて思いながらさっきまでの緊張は忘れ、同じチームの桜木さん達の後ろについていく。
正直言ってまだ完全に体育祭を楽しめている訳では無いが
桜木さん達はいい人だったし、練習の時にやった試合は楽しかった。
だから本番でも楽しめたら良いな...!
アナウンス「それでは種目を開始いたします!」
「よ〜い、スタート‼!」
練習の時にはスタートの合図で周りが一斉に棒に走りに行くのを
足を引っ張らないようにしようとする意識のせいで緊張し理解ができず
ついていけなっかたが、今回はついて行けたことに安堵しつつ、
桜木さん達が奪おうとしている棒に私も精一杯、力を込めて自分の陣地側に引く。
桜「思いっきり引っ張るよー!!」
「せーのっ!」
桜木さんはしっかりリーダーシップが取れる人格を有していて
最初は叶に付いてまわっていたからかクラスメイトからあまり好かれていなかったが
総務委員や体育祭実行員の仕事や女子を中心としたクラスメイトとのコミュニケーションから
彼女の株は目に見えて上がっていった。
チームメイト「よし!まず一本ゲット!」
桜「2本目行こー!」
「Aちゃんもナイス引っぱり!」
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ねこかとおもった(プロフ) - 雪見大福さん» 返信が遅れてしまいすみません!!コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!!親友ちゃんの心境や状況を表現するのに手こずっていてなかなか更新の目処が立たないのですが近々更新できたらと思っています!お待たせしてしまいすみません。 (4月21日 3時) (レス) id: 27b4083420 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 親友ちゃん!?何があった…。女子って気に入らない人が居れば外堀からハブにしてくるから怖いですよね…これからも無理せず頑張ってください!更新お待ちしてます (3月30日 3時) (レス) @page32 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこかとおもった | 作成日時:2023年11月25日 1時