【2j3j】脱陰キャ計画...？【愛され】

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棒引きの練習をしたあの日から一週間。

あの日は桜木さんが私と他3人の橋渡しをしてくれて

チーム一丸となって練習に励むことができた。

そして今日、体育祭当日。

練習の時点で少し前を向けたからと言って本番でも前向きになれるかは別問題だ。

桜木さんたちがアドバイスをくれたり

あぁ見えて運動はできる葛葉に煽られつつ、なんやかんやで教えてもらったり

部活で疲れてる刀也を夜中の公園に呼び出して練習に付き合わせたり。

たくさんの人たちに応援してもらっていることを分かっているからこそ

緊張で眠れない前日の夜を過ごし

私は今、寝不足状態で炎天下のグラウンドに立っています！

校長「最後になりますが、生徒のみなさんは勿論、来貧してくださった保護者方も体調には気をつけ〜

体調に気をつけろとは言うが、どのラインで救護室に行っていいものか…

学校側ももっと明確に指示すべきでは？

などと睡眠不足という自業自得な理由で勝手に心の中で八つ当たりをしていたら

プログラム一番である全校生徒によるラジオ体操になっていた。

高校生になってまでやるのかと悪態をつけながら腕を伸ばして隣との距離を測る。

葛「毛虫でも食べたみたいな顔してんなw」

雅「うるさい。寝不足の頭に響く」

葛「なんか今日機嫌悪くね？」

雅「そう？」

男女別二列の背の順隊形のせいで妙にテンションが高い葛葉と隣になってしまった。

中学の時の葛葉は行事ごとの日はこの世の終わりかのような顔をしていた気がしたけど…

あれか？体育祭に便乗して女子に告白でもしようとしているのか？

………葛葉に限ってそれはないか

あの顔面を持っていれば自分から告白する必要は無いもんな

てか、そもそも寝不足の頭に響くって言ってんだから

機嫌が悪いどうこうの話じゃ無いでしょ…

あぁ只でさえ体育祭は憂鬱だったのに

更に体のダルさとか

神がいるのならそいつは悪趣味だな…

いや、私は刀也に褒めてもらうために頑張るんだ！

よし。なんとかこの魔の体育祭を乗り切ろう…！

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