【刀剣乱舞】ブラック本丸通知とやらが来ました。 (ページ2)

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２：薄っぺらい通知ページ2

そろそろ、来るだろうと思っていたが、まさかこのタイミングだとは夢にも思わなかった。
タイミングは最悪だったのだ。

刀剣乱舞史上最悪の連続怪奇事件である、本丸襲撃が控えているのに。
残り、三週間の時間の中、Aはそれに向け、刀剣の強化、霊力による本丸の強化に一所懸命だった。
自分のペナルティがあるとは忘れて。

だから、通知が来たときはもう、ガラスを突然割られたような衝撃があった。
自分の部屋の中だけ、一秒、一秒、重くその場にいたAと加州にのしかかる。
加州から渡された通知の紙は、たった一枚だけ。

『あなたの本丸がブラック本丸と発覚されました。深刻化を防ぐため、後日政府がそちらへお伺いいたします。』

そして、もう一言。

『早めに、荷造りをお願いします。』

“出ていけ”

そう、言われた気もした。

今までの自分が凄く憎くなった。嘆いた。
少し前までは、ブラック本丸の通知なんて、考えてた。
自分の転職すら考えていた。
７月２４日までは。

あの時、Aの刀剣たちに対する気持ちは激変した。

これから、みんなと生きていたい。一緒にいたい。
今まで、刀剣男子と接するのは怖かっただけ。少しづつ直していけばいい。
大丈夫、ブラック本丸なんて無くしていける。

そう信じていた。はずだった。
しかし、一番最悪な紙が届く。
こんのすけは、今からでも遅くはないといったはず。
なのに…、どうして。

A「どうしてなの…。どうして…。」
Aは通知をくしゃくしゃにして胸に抱きしめる。
加州も悔しそうに、そっぽを向く。

希望だった、3週間すら、Aは取り上げられる。

希望の光はこの薄っぺらい紙一枚で閉ざされた。