みんなと生きたい:2 7月24日 朝 ページ15
Aは、現在本丸にいる刀剣男子を自室に全員呼んだ。
布団を片付け、仕事するときの正装に着替える。いつものことの筈なのに、動きがいちいち固まってしまう。涙の代わりに冷や汗が出てきていた。
刀剣男子が全員そろったときは、Aが正座して刀剣男子の方を向いて座っていた。
A「急に呼び出してごめんなさい。でも、私の話を聞いて。」
Aの隣には加州はいなかった。加州は近侍だから、傍にいたいと、言っていたが自分の気持ちを伝えるだけだから。と、遠慮した。
今は一人で抗わなければならない。自分の未来を見たい。
7月24日のその先へ―――、
Aは大きく息を吸い込み、
A「全ての刀剣男子に告げます!私は今まで、みんなを信頼してなかった。だから、みんなも私のことを信頼している人は少ないんじゃないかな。」
重苦しい空気が漂う。おろおろとしている様子の人もあれば、冷ややかにAを見ている人もいた。黙って聞く人もいた。
A「私はそのことをひどく後悔している。みんなをただの刀剣だと思われているかもしれない。でも、そんなの違うよ!!!!」
Aは自分の主張に熱くなり、顔を赤くなって立ち上がる。
A「私は、道具なんて思っていない!立派な刀剣男子、いや、仲間だと思っている。今からは、私を信頼してくれとは言わない。何もかも変わってくれなんて言わない、ただ1つだけ、言いたいの。」
その光景に刀剣男子全員が驚愕した。
バンっ!!!!
Aは額に床を思いっきりぶつけながらも土下座をし、
A「私はみんなと戦いたいっ!!わがままかもしれないけど、お互いに信頼し合えるような本丸を築きたい!そのためにも私は前を向くっ!みんなと力を合わせたい!!!!」
ばっとAは床でぶつけて真っ赤になあっている額をあげて、
A「これから、お願いします!!私の『大切な仲間達』であってほしい!!!!!」
本丸内にAの甲高い叫びが響いた。
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作者名:しぐれん | 作成日時:2016年7月15日 20時