嫌いなあいつは有岡さん

あいつの正体 ページ2

「いたー！ Aー！」

私を呼ぶ時は、決まって愛想のいい笑顔で向かえてくれる。

周りが見ているからだろう。

だが、私があいつを無視して通り過ぎようとしたら、いつものあいつが降臨した。

大貴「ちょっと 俺が呼んでるんだけど？」

A「もう話しかけないでよ」

大貴「ちょっと口が悪いんじゃなーい？」

「悪い子にはお仕置きだな」

私より少し背が高いあいつは、上から強引に唇を重ねた。

A「っ！！」

「最っ悪！ ほんと有岡きらい！」

大貴「俺は好きだけど？ いじりがいがあるから(笑)」

A「くっ！」

涼介「お！ 朝から熱いね〜」

侑李「爆発しろ リア充野郎」

大貴「リア充してんじゃねーよ お仕置きだ」

涼介「大ちゃん Ｓ〜」

こいつらは、山田涼介と知念侑李。

2人とも顔はイケメン&可愛いくて、めっちゃ優しいで有名なのに、私の時だけ悪魔となる。

こんな奴らほっといて学校へと向かおうとすると、あいつに腕を掴まれる。

大貴「まだ終わってねーよ？」

A「離してよ」

大貴「むり」

こんな毎日が続く。

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