拝啓、見失った彼へ。【WT】 (ページ3)

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＿＿ kn side ＿＿

翌日、久しぶりの配信。
俺は元気が出ず、半年前から配信はしてこなかった

撮影は頑張っているが、Discordから聞こえてくるはずのnakamuの声は絶たれている

それが、本当に嫌で仕方なかった。

月1のあの会も、個人配信も半年前からやらなくなった。全部、俺のせい。

「あー…あ"ｯ…こんちはー」

「配信するんだけど、もう久しぶりすぎて設定ガバってるからなんかあったら…よろしく。」

「後からメンバー誰か来るはずだから最初は俺一人ね」

「ん"ん"ｯ…………はぁい↑やってくよ」

着々と配信は進み退屈はしなかったが、問題はこの次だ。

「どうもー…寝起きのきりやんでぇ↑す」

「そこは裏返るのな？w」

「……そういえば昨日でnakamu、、半年、だよな」

「そうだね。明日でも花あげに行こ」

「！…うん」

俺は平然を装いながら作業を進める。
…作業って言っても単なる整地、だけど

そういえば、きりやんは整地好きなんだっけな。

「あのクラなしで風呂入るやつと同じ組なんてなー、、」

「俺可哀想な奴って思われてんの？」

「いやそういう訳w……でもないけど」

「は？どっちだよ」

「あははwジョークジョークww」

とかなんとか

言っちゃえばこの配信はつまらなかった。きりやんには悪いけど。やっぱり俺には彼奴が必要なんだな、と実感した配信でもあった