オンライン！の世界に突入！third

最後は癒しを ページ42

「ミュー､ミューッ！」

そう鳴いて私に飛び付いてきたのはミュータだった

「A……さん？」

顔をあげるといたのは平田さん。

そりゃあそうか､前にミュータの散歩に
よく着いていくって言ってたし｡

私はミュータを抱き上げ立ち上がる

A「平田､さんっ…この事杉浦さんとっ､
　太一さんに､言わないでもらえるっ？」

泣きながらだったから
つっかえつっかえになってしまった

平田「うん…分かった｡
　2人に優しくしてもらったんでしょ…？
　あの2人､意外と優しいから…」

さすが平田さんだ

平田「黙ってるのはいいけど…
　そのかわり家まで送らせて｡泣いてる女の子､
　1人で帰らせるなんて僕が2人に怒られるよ…」

そう言って笑ってくれる平田さん

私はお言葉に甘える事にした

家までゆっくり歩く私たち｡
ミュータもテクテクついてくる

何も聞かないでくれる平田さんもホントに優しい｡

今日は人の優しさに甘えてばかりだ｡

そんなことを考えていると家に着いた

平田「じゃあ…」

A「うんっ､ありがとう平田さん
　ミュータもありがとっ」

平田「どういたしまして…」

ミュータ「ミューッ！」

私は家から平田さんとミュータが
見えなくなったのを確認して中に入ろうとする

ふと､反射的に翼の家を見上げるも
その家には誰もいないようだった。

諦めて私は部屋に入る。

今日はいろいろありすぎた｡
ゆっくり休もう｡私はベットにダイブした


虹色のイベント2日前｡
私は3人のおかげかすっかり立ち直っていた｡

今日から攻略部に泊まらせてもらうんだから
何か持っていった方がいいかな？

私は手早く荷物を整理すると､
待ち合わせ場所に向かった

待ち合わせしているのはもちろんいつものメンバー。
翼､田中さん､滝本さん､ありさ､内藤さんの5人だ

急いで行ったけど着いたのは最後だった

A「ごめんね､遅れちゃって」

翼「…別に｡俺らも今来たとこだし｡
　ほらっ､さっさと行くよ！」

翼はいつもそっけない｡
けれど今日はいつもにましてそっけない｡

私たちの距離はあの日以来遠さがったままだった

本心で笑いたい→←泣き止めよ｡

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す