番外編《Complimenti2016年version》 ページ3
「フェーリちゃん!ロヴィ!」
「わぁ!Aちゃん!どうしたの〜?」
「Aか。どうしたんだ?」
今日はイタリア統一のあった日。要するに、イタリアである、フェリシアーノとロヴィーノの誕生日。
もちろん、今日はそれを祝うためにイタリアに来たんだ♪
「えっへへ。フェリ、ロヴィ、お誕生日おめでとう!」
私は二人にデイジーの花束と、パスタの麺の束を差し出した。すると、二人は喜んでくれた。…いやぁ、喜んでくれるのは嬉しいんだけどね?ね?
デイジーとパスタ…
合わない気がするのって…私だけ?
「わぁ!Aちゃんありがとう‼」
フェリはぎゅうっと私にハグをする。いきなりだったので、思わず後ろへよろけてしまう。そんな私をロヴィが支えてくれた。
「おい!バカ弟め‼Aを困らすんじゃねーよ‼」
「ヴェー…ごめんごめん。」
「いや、大丈夫…うん。喜んでくれて何よりだよ…」
すると、二人は体勢を直し、私に向き直る。
「あの…これ。」
フェリシアーノが私に差し出したのは、メッセージカードと綺麗にラッピングされた箱。
私が戸惑っていると、ロヴィーノが私にそれを読むよう促す。
「いつも…ありがとう…?」
「あぁ。…俺らがここまで育ったのも、Aのお陰だ。だから、そのお礼ってことだ。」
箱を開けてみると、可愛らしい花型を型どった珊瑚のチャームがついたネックレスが入っていた。
「かわいい…ありがとう!」
「どういたしまして!」
「おう。」
フェリはおもいっきり笑顔で、ロヴィははにかむ様な笑顔で。
あんなに小さかった二人だったのに…今じゃもう…
なんか、嬉しいなぁ…
「あっ!そういえばフェリシアーノ‼お前、今日お昼当番だろ!腹へったぞ!」
「ヴェー…今から作るから怒らないでぇ‼」
あとは、もう少し、二人が仲良くなってくれれば問題なし!
どこからか、トマトソースの美味しそうな匂いが漂ってきた。
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紀田日和(プロフ) - 夏さん» わわっ!コメントありがとうございます!他作品の方を主に進めているので、あまりこちらに来れませんが、がんばります! (2016年5月12日 22時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - 面白いです!内容も深いし…更新頑張って下さい!待ってます♪♪ (2016年5月12日 20時) (レス) id: 187663e81f (このIDを非表示/違反報告)
ふにゃこ(プロフ) - 続き、出てたんですね!戦争の話は、やっぱり読んでて切ないです…。 (2016年3月25日 1時) (レス) id: a9be79f543 (このIDを非表示/違反報告)
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