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豹変.2 ページ14
―デート当日のお話
「行ってきまーす!!」
いつもより声がワントーン高いのは、今日が世一くんとの遊園地デートだから。好きな人の存在って偉大だなあって感じながら、軽い足取りで駅に向かう。
「A！」
駅に行くと、既に着いていた世一くんが手を上げた。
その声に、鼓動が早まるのが分かる。それがバレないように、なるべく平常心で挨拶をした。
「可愛い、似合ってる」
唐突な発言に、頭が追いつかなかった。そりゃ、褒めてもらいたいって思ってたけど、あの照れ屋で初心な世一くんだ。
そんな簡単に言ってくれると思ってなかったから、心の準備が全くできていなかった。
「A？」
世一くんは、固まったままの私に、心配そうな顔をして、目線を合わせてくれた。
私はそれにびっくりして、反射的に体を遠ざけた。
「だっ、大丈夫！！…あ、ありがとう…」
照れたのがわかったんだろう。世一くんの顔も、ほんのり赤くなっていた。
互いの間に沈黙が流れていると、ちょうど電車が来た。
心臓がバックバクだったから、ほっと安堵の色を浮かべて電車に乗る。
「楽しみだな」
「うん、そうだね」
そうニコっと笑ってくれる、私よりも背が高い彼を、必然的に見上げて笑い返す。
電車に揺られること、数十分くらいで、目的の駅について、遊園地に到着した。
「着いたー！！」
二人して、思い切り伸びをする。
人だかりを縫って、ゲートを潜ると、私達のテンションはマックスになった。
「ねえ、あれ行かない！？」
「わ、楽しそうだな！あっ、でもあれも良くない！？」
二人してわーわー騒ぎながら、騒がしくも、すごく楽しい時間を過ごした。
「はああー疲れたー！世一くん、そろそろ休憩――…」
かなり時間が経った頃、休憩しようと声をかけようと後ろを振り向くと、誰も、いや、彼が、いなかった。
二人して、思い切り伸びをする。
人だかりを縫って、ゲートを潜ると、私達のテンションはマックスになった。
「ねえ、あれ行かない！？」
「わ、楽しそうだな！あっ、でもあれも良くない！？」
二人してわーわー騒ぎながら、騒がしくも、すごく楽しい時間を過ごした。
「はああー疲れたー！世一くん、そろそろ休憩――…」
かなり時間が経った頃、休憩しようと声をかけようと後ろを振り向くと、誰も、いや、彼が、いなかった。
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ひよいち福(プロフ) - 桜 花芽根さん» わ、コメントありがとうございます!!そのギャップいいですよね~！ (2023年1月8日 10時) (
レス) id: a715ec8b04 (このIDを非表示/違反報告)
桜 花芽根 - 世一くんカッコいいし、可愛い…！ (2023年1月7日 23時) (レス) @page9 id: 6a7e843e24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよいち福 | 作成日時：2022年12月24日 20時
