. ページ7
.※ 赤サイド
北斗があんなに辛そうなの、もう耐えらんないよ。
気が付いたら楽屋を飛び出していた。
.
赤『北斗ーっ?』
廊下を探しても見当たらない。
下の階に降りてみると、北斗らしき後ろ姿が。
赤『…ほく……っ』
名前を呼ぼうとしたら、北斗がスタッフさんに話しかけられた。
盗み聞きはダメだけど、本能的に聞いてしまう。
S『北斗くん、今大変だねぇ?』
S『ほんとにあの女優さんと繋がってんの?』
.
北斗の肩が震えてる。
放っておけなくて、北斗の前に出た。
赤『北斗はしてないです。何にも』
それだけ言うと、北斗の腰辺りを支えその場を離れた。
北斗が人目を気にしなくて済むよう、俺ら以外誰もいない廊下に出る。
人が居なくなると、北斗の息が荒くなり始めた。
.
「はあっ…くるし、っ」
赤『北斗、深呼吸だよ』
「俺じゃない、俺じゃないよ……っ」
目からは大粒の涙。
俺、疑ってないのに。
赤『大丈夫。北斗は何にもしてないって分かってるから』
赤『落ち着いて?そうそう、』
「うぅ、っ…はぁ、」
力が抜けたのか、俺の胸に飛び込んできた。
ぎゅっと抱きしめてやる。
赤『北斗、よく頑張ったね』
「つらいよ、」
赤『もう、大丈夫だから。』
.
マネージャーに相談して明日にでも、会見でも何でも開いてやろう。
そこで、北斗は何にもしてない事伝えるんだ。
︎
赤『俺、笑ってるほくちゃんが好きだよ』
「っその呼び方やめろ、」
照れたほくちゃんが可愛くて、抱きしめる力を強くした。
フェイク情報?
そんなんに負けるほど、俺らは弱くないよ。
.
だって、今まで色んなことを乗り越えてきたこの6人だから。
.
フェイクだらけのこの世界で。 完
.
672人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みんと - リクエスト失礼します。渡辺翔太くんと北斗くんの裏いいですか?翔太くん難しければ他のスノメンでも大丈夫です!お願いします。 (2020年3月23日 10時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:松 村 琉 杏 。 | 作成日時:2020年2月14日 17時