． ページ18
．
俺にとことんデレデレな、樹とジェシー。
恥ずかしい。こんな年にまでなって。
でも、俺にはこの2人がいないと駄目なんだろうなぁってつくづく思う。
今とか特に。
．
トイレに行きたくて教室を出る。
皆が俺を避けて通る中、どかない奴がいた。
皆樹とジェシーにビビって、俺に構おうとしないのに。
「……なに」
いきなり腕を掴まれるから、上を見上げて睨む。
(お前が北斗？)
「そうだけど」
(ちょっと来いよ)
廊下のど真ん中で、腕を掴まれる。
誰も関わりたくないのか、皆見て見ぬふり。
「やだよ、離して」
(あ？田中とジェシー来たら面倒だから、早く来いって)
「ちょ、やめろ…、っ」
無理やり引っ張られトイレに連れられた。
「なんだよ、」
背の高いコイツは、俺の目を捉えて離さない。
(お前鬱陶しいんだよ。田中とジェシーに守られてさ)
「……は？」
(調子乗んなって事だよ)
拳が高く上がる。
" 殴られる "
そう感じ、目をぎゅっと閉じた。
︎︎
……あれ、
全然来なくて、恐る恐る目を開ける。
すると、男の手を止める樹がいた。
「……じゅり、？」
『お前さ、俺の北斗に何してんの？』
(……いや)
『北斗、あっち行っとけ』
「…でも、樹……」
『いいから。廊下にジェシーいる。』
「………わかった、」
．
トイレを出ると、ジェシーがいた。
ジ『北斗、おいで』
ジェシーの匂いがぶわっと広がる。
抱きしめられてんだ。
もう昼休み終わったのか、廊下は静まり返っていた。
ジ『もう〜ほくちゃんは放っておけないんだから。』
「……樹、ひとりで大丈夫っ、？」
ジ『大丈夫に決まってんじゃん！樹は強いんだから！』
「…ごめんね、」
ジ『ん？』
「俺、弱いから、守られてばっかだから、」
ジ『俺らは、北斗が好きだから守ってんの。護りたいって思うから。』
「でも、おれ、」
ジ『あ"ー！もうおしまい！』
ジ『こんなしんみりしてんの、俺ららしくないじゃん！笑』
「……そうだね、笑」
好きだ。このふたりが。
ジェシーは俺の、太陽だ。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 672人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みんと - リクエスト失礼します。渡辺翔太くんと北斗くんの裏いいですか？翔太くん難しければ他のスノメンでも大丈夫です！お願いします。 (2020年3月23日 10時) (
レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：松 村 琉 杏 。 | 作成日時：2020年2月14日 17時
