ほくほく短編集。2 (ページ24)

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救世主。# 桃 × 黒ページ24

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マネ「北斗くん、ちょっといい？」

「……？はいっ」

テレビの収録前、マネージャーに呼び出された。俺だけ。

若干頭に？を浮かべながらも、誘導されるがままについて行った。

マネ「 …入って」

着いたのは、使ってなさそうな空き部屋。

何だか暗い雰囲気だ。え、俺、なんかしたっけ？？？

「あの……」

無言の時間が少し続いたため、はなしかけてみる。
マネージャーはこっちを向いて、ニコッと笑った。

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マネ「映画。決まったよ」

「…え」

マネ「北斗くんは、準主演。大事な役だよ」

「……ほんとですか？？！」

マネ「うん。良かったね……僕まで嬉しいよ笑」

マネ「どう？受ける？」

「っはい！！」

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随分簡潔に伝えられた、映画の準主演……

そんな大役俺でいいのだろうか。なんて少し思ってしまったけど。

こんなチャンス、滅多にない。

マネージャーも、俺と同じくらい喜んでくれて。

急いで楽屋に戻った。

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何だか自分から話すのは恥ずかしくて、さっきいたソファーに戻った。
隣では樹が、スマホゲームをしている。

青『あ"ーっ負けた』

「っ吃驚した……いきなり大声出すなよ…」

青『あ、北斗じゃん』

いやいや、そんなに俺影薄い？

青『何だったの？さっき呼ばれてたの』

「………言ってほしい？」

青『いや、言えよ』

「…映画出ることになった。準主演らしい」

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俺がそう発すると、いっきに静まり返る楽屋。

うるさかったジェシーと慎太郎も。いっきに黙り込む。

赤『……北斗すげーっ！！すげーよ！！』

おっきい体の男が、抱きついてくる。

「ふふ、苦しいよ」

桃『北斗…おめでと』

黄『何か、俺もめっちゃ嬉しいわ』

緑『今日はこーちの奢りで、北斗のお祝いパーティーだな！！』

青『お、いいじゃん』

黄『いや、何でだよ！』

皆が俺のとこに来て、ほめてくれた。
今日くらいは素直になろう。

「みんな、ありがと…俺頑張る」

黄『おっきくなったなぁ…』

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こん時は幸せで。体調がどんどん崩れてくのなんて、思ってもなかった。

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あかり様リクエスト (Twitterにて)

※ 映画など、全て妄想です。

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