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「帰りにいつもの商店街寄って帰ろうや！俺、今日はコロッケがいいー」
「はーい！僕もコロッケ食べたーい！」
「ふはっ！んじゃ、オバちゃんの店行こうや」
手を繋ぎながらキャッキャとはしゃぐ二人を見て、愛おしさと笑いが込み上げてくる。
小瀧の我儘により誕生したレッスン後の俺たちのルーティン。商店街での食べ歩き。
食べ歩きは禁止されている学校がたまーにあるぐらい少し行儀悪い行為だが、まだまだ小さなAを遅くまで連れまわせないので、レッスンが長い時は商店街に3人とたまに流星も連れて一緒にお腹を満たしながら帰ることが多い。
今日あった出来事をそれぞれ身振り手振りを加え大袈裟に話しながら、オレンジに染まる街並みを見て駅に向かう時間は、少し寂しいけど、嫌いじゃない。
Aを家に呼んで夕飯を食べる時もあるが、おかんと姉ちゃんがうるさいから正直あまり呼びたくはない…とは言いつつも少しでも長い時間一緒にいたくて、週一で家に呼んでるんやけどな。
「あらあら！Aくん達、今日はコロッケ買ってくれるん？いつも商店街に来てくれてありがとな〜」
イケメンが来てくれると商店街も活気つくわ〜と笑いながらコロッケを渡してくれる惣菜屋のおばちゃん。
ここの商店街の人達はお店の人も周りにいるお客さんも、俺たちに過干渉はせず、ごく一般人のお客さんとして扱ってくれるからとても居心地がいい。
おばちゃんにお礼を言い、買ったコロッケをAに渡すと、ぷにぷにのほっぺを真っ赤にさせて「ありがとう」と天使の様な笑顔を見せてくれた。
あまりの可愛さに思わず手入れが施されているサラサラの髪の毛を撫でると、嬉しそうなAの声に割り込んできた小瀧の静止する声と手により俺の癒しタイムはすぐに終わる
「おい！望なにすんねん！」
「なにすんねんはこっちのセリフ！俺悪くないもーん！しげがAに触りすぎなのがいけないんだもーん！これ以上は金取るからな！」
「いやなんでお前に金取られなアカンねん！ふざけんな！ってかもんとかお前が言っても可愛く無いからな！」
Aの周りにはいつも笑顔がある。俺が今、幸せを最大限に感じられるのは、Aのおかげだ。
ギャーギャーと笑顔で言い合いをする俺たちを見て「仲良しさんだね〜」と衣を口端に付けて呑気に笑う天使が今日も愛おしい一日だった。
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帳(プロフ) - asa258さん» こんにちは。こちらこそありがとうございます…！自分の書きたい設定を一つの作品に詰め込んでしまい、別々の作品に分けて作ればと少し後悔しておりましたが、その様なお言葉を頂けて嬉しいです。遅筆ですが今後もこの作品にお付き合いくださいませ。 (4月18日 20時) (
レス) id: 5bb6fcd9aa (このIDを非表示/違反報告)
asa258(プロフ) - 更新ありがとうございます。西の7人さんも娘。の384さんも大好きなので、このお話に出会えて嬉しいです。男主さんもかわいいだけじゃない強かさがあって読んでいてとてもわくわくします。これからも読ませていただけると幸いです。 (4月17日 19時) (レス) id: 576d67210c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帳 | 作成日時：2023年8月19日 0時
