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キラキラと言う表現が正しいのか、先程まで泣きそうだった顔とは打って変わり、輝かしい笑顔でにぱにぱと笑っている。俺の語彙力では『キラキラ』という擬音でしか今の希月を表せない。
張り詰めていた空気も7WESTの機転で一気に軽くなり、レッスンまでまだ時間あるから館内探しに行こうや！と張り切ってバタバタと駆け出して言った5人を見て、俺は伸ばしかけていた手を静かに下ろした。
＿＿＿""関西ジャニーズJr.は家族であり、ライバル""
…なんて、みんな言うとるけどそうは思ってない奴らもいるんやろうな。
「…照史、」
「ん？淳太くんどうした？」
「……、んー…」
今からでも遅くはないと思うけどな、なんて言いながら悠介さんを探しに行く淳太くん。
「そういう訳じゃないんやけどなぁ…」
家族、なんて言えへんよ。信用しきれていない子に。
ただ、徐々に絆されているのも事実なわけで。
大吾達みたいな同じ小さい子達とは少し違う、全てを見透かしているようなあの真っ直ぐな目が、見た目と中身が釣り合っていないと感じが、俺の黒い感情まで見られているようで、時々怖くなる。
俺は希月の事を他のちびっ子Jr.みたいに""可愛い子供""ではなく確実に""一人の対等な人間""として見てしまっていて、もうその考えを今更変えることは出来ない。
だからこそ純粋な子供だからと、他の子のように猫可愛がりも出来ず、簡単に信用も信頼もできず、曖昧な関係でここまで来てしまった。
中立、なんてただの逃げだって事にとっくに気づいとるんよ。
引っ込めて下ろしていた手を強く握り過ぎていることに気づいて乾いた笑いが思わず漏れる。
あの時、希月に「俺も探しに行く」と手をちゃんと伸ばしていたら、小瀧達に向けるようなキラキラの笑顔で笑いかけてくれたのだろうか。
…ただ、淳太には悪いけど、俺はまだまだ素直にもなれへんし、崇裕の事を思うと"そちら側"には行かれへん。
「淳太から希月達がTシャツ探してるって聞いたんやけど大丈夫か？」
「わからへんけど、もうすぐ帰ってくると思いますよ」
「ほんまや、足音うるっさいの〜」
「…楽しそうですよね、ほんまに。」
「崇裕も混じって来たらええやん！」
「俺は大丈夫っす、早く準備しましょ！」
悠介さんとぎこちない笑顔で会話する崇裕を、複雑な目で希月を見る崇裕の気持ちを、俺は一人にすることなんて出来ひん。
コイツと一緒に、まだ、曖昧でいさせてほしいわ。
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帳(プロフ) - asa258さん» こんにちは。こちらこそありがとうございます…！自分の書きたい設定を一つの作品に詰め込んでしまい、別々の作品に分けて作ればと少し後悔しておりましたが、その様なお言葉を頂けて嬉しいです。遅筆ですが今後もこの作品にお付き合いくださいませ。 (4月18日 20時) (
レス) id: 5bb6fcd9aa (このIDを非表示/違反報告)
asa258(プロフ) - 更新ありがとうございます。西の7人さんも娘。の384さんも大好きなので、このお話に出会えて嬉しいです。男主さんもかわいいだけじゃない強かさがあって読んでいてとてもわくわくします。これからも読ませていただけると幸いです。 (4月17日 19時) (レス) id: 576d67210c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帳 | 作成日時：2023年8月19日 0時
