黄色と長考。 ページ19
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可愛い君に、俺はなんでもしてあげたくなっちゃうんだ。
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「中間くん、中間くん！」
「ん？どうした？」
「宿題、わからないところがあって、教えてほしいです！」
収録の合間、楽屋で他のJr.達が騒いでいる中、Aがパタパタと跳ねるような足取りで教科書やドリルを両手いっぱいに持ってきた。なるほど、夏休みの宿題か。
「俺でよければ。どこがわからないん？」
「えっとね…」
「わ、懐かしいなこれ…俺もこれ習ったわ〜」
「中間くんの時にも、この話、教科書に載ってたんですか？」
「この教科書の話、大体載ってたで。」
読書感想文やドリルの大まかな内容は終わらせてはいるものの、難しいページや答えを見ても理解できないものがあるらしく、それを教えてもらいたいらしい。
信頼している重岡や小瀧ではなく、俺を頼ってくれた事が嬉しくて、代わりに幾つかドリルを終わらせようかと申し出たが「それは悪い事だから」困った表情で断られてしまった。
わからない箇所を指差しながら水膜の張ったキラキラとした目で俺を見てくるAに、少し、変な気を起こしてしまいそうだ。と、緊張感を覚えながらも、二人でパラパラとページを捲り、解説をしながら進めていく。
「あー！A！俺と一緒に課題やろうって言ったやん！教え合おうって約束したやん〜！」
「望くん、僕たち同じ学校じゃないから教え合いっこは出来ないよ？」
「教え合いっこしなくても課題は隣でやりたい。純情な乙女心や。」
「でも望は今日宿題持ってきてないやん」
「しげ黙って、もしくは帰って。」
「いやおかしいやろ」
俺たちの行動に気づいた小瀧、重岡、藤井がワラワラと机の周りに集まってきた。神山は離席していて助けを求められない。重岡は背後に回り込んで首筋を嗅いでくるし、小瀧は俺とAの間にグイグイ入ってくる。藤井は教科書を丁寧に表面にし、何故かノートは裏面で整理整頓をしている。マジでなんやねんコイツら。
「中間くーん、俺にも宿題教えてくださいよ〜」
「お前もう高校卒業してるやろ、鬱陶しいから離れろや！」
「照史くんがくる前に首筋嗅いどこ」
「もうおるで」
「うわー！」
「…A、今日はもう無理やな」
「あはは！また教えてください！」
花が咲いたような笑顔を見せたAに免じて、この騒ぎも、藤井によって守られていた"鞘師"の苗字にも今は目を瞑っておこう。
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帳(プロフ) - asa258さん» こんにちは。こちらこそありがとうございます…！自分の書きたい設定を一つの作品に詰め込んでしまい、別々の作品に分けて作ればと少し後悔しておりましたが、その様なお言葉を頂けて嬉しいです。遅筆ですが今後もこの作品にお付き合いくださいませ。 (4月18日 20時) (
レス) id: 5bb6fcd9aa (このIDを非表示/違反報告)
asa258(プロフ) - 更新ありがとうございます。西の7人さんも娘。の384さんも大好きなので、このお話に出会えて嬉しいです。男主さんもかわいいだけじゃない強かさがあって読んでいてとてもわくわくします。これからも読ませていただけると幸いです。 (4月17日 19時) (レス) id: 576d67210c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帳 | 作成日時：2023年8月19日 0時
