緑色ときっかけ。 ページ16
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本当はね、俺だって君に少しでも近づきたい。
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「A、そこのステップ間違えてる。」
「あれ？ほんとですね、神山くん、もう一回教えてほしい！です！」
「おん、ええで。Aはアイツらと違って真面目やな〜」
チラッとメンバーの3人を見ながらそういうと、重岡が不服そうな顔でこちらを見ており、小瀧も「なんなんすか！」と猛抗議している。流星は我関せずと言った感じでぼーっと俺の隣にいるAを見ていた。
「一回全体通ししたら今日は終わりだからなー、5分後にやるでー」
じめじめとした雨の続いた六月も終わり、次の公演に向けて練習をする七月の中旬。
悠介さんの一言で皆一斉に壁際へ寄り、各々水分を取っていく中、汗を拭いながら水を飲むAへじゃれつく小瀧に向かって一喝し、悠介さんへアドバイスを貰いに行く。
一日中練習をしているせいか皆の集中力も切れてきている。特に流星が暑さでヘロヘロになっていて、しげのイタズラに嫌そうな顔をしながらも、振り払う気力が無いのか無抵抗だ。
「A！今日終わったら帰りにアイス買って食べようや！」
「わー食べたーい！望くん、流星くんと重岡くんも誘おうよ！」
「え〜？ほんまは二人が良かったけどしゃーなしやな。あの二人も誘ってやるか」
「おいコラ聞こえてるからな」
「オレ、アイス、食う…」
「アカン、流星が暑さのせいで猩々みたいになっとる」
「しょうじょう？なにそれ…？」
「A、しげと流星の言ってる事は気にしなくてええから。」
休憩時間にもかかわらずギャーギャーと騒ぐ7WESTとAを見て思わず頭を抱えてしまう。
「相変わらず騒がしいな〜」と悠介さんは笑っているが、只事ではない。
数ヶ月前にシンメの中田くんが理由不明の退所をしてからずっとピリピリしている�霤弔�んが、四人を見てムッと顔を顰めているのがわかる。
かく言うオレも、あの楽しそうな四人を見て、少しモヤモヤする気持ちがあるから、�霤弔�んの顰めっ面してしまう気持ちはわからなくもない。
「…アイツらを見てモヤモヤするのはきっと"仲間に入りたい"って気持ちがあるからやろうな。」
「…え？」
「神山、眉間に皺が寄ってるで、�霤弔發世韻鼻�もう少し肩の力を抜いて、素直になってもええんちゃうか？」
はい、休憩終わり〜とジュニアたちの元へ向かっていく悠介さんの背中を、俺はただ呆然と見つめていた。
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帳(プロフ) - asa258さん» こんにちは。こちらこそありがとうございます…！自分の書きたい設定を一つの作品に詰め込んでしまい、別々の作品に分けて作ればと少し後悔しておりましたが、その様なお言葉を頂けて嬉しいです。遅筆ですが今後もこの作品にお付き合いくださいませ。 (4月18日 20時) (
レス) id: 5bb6fcd9aa (このIDを非表示/違反報告)
asa258(プロフ) - 更新ありがとうございます。西の7人さんも娘。の384さんも大好きなので、このお話に出会えて嬉しいです。男主さんもかわいいだけじゃない強かさがあって読んでいてとてもわくわくします。これからも読ませていただけると幸いです。 (4月17日 19時) (レス) id: 576d67210c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帳 | 作成日時：2023年8月19日 0時
