青色と最初。 ページ13
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みんなに内緒。1番になれないのなら、せめて"何か"を共有したい。
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「A、今日俺の家で飯食わん…？」
「え？いいの！？行きたーい！萩花ちゃんと夏恋ちゃんもいる？」
「おん、おるで。おかんに今日来ること伝えておくな？」
「やったー！えへへ！楽しみ」
「んふ、良かった。」
「…なんやその気色悪い笑い方。」
Aに悪影響や、と話途中でレッスン場に入って来た望が俺とAの間へ割り込んできた。自分が大切に囲っているAが他の人に取られて面白くないんやろな。
望も来るか？と誘ったがあいにく先約があるようで「悲しい思いさせてごめんな？明日もまたまた会うからな？レッスン終わったら俺ん家にご飯食べ行こうな？大好きやで？約束、絶対やから…」と気色悪い文言並べてAに泣きついている。不機嫌な理由それか。俺と対応全然ちゃうやん。
「じゃあ俺、先帰るわ！じゃあなA！流星もまた明日〜！」
「おーう、気をつけてなー」
「バイバイ望くん！また明日ね！」
「あ〜♡また明日も会える幸せ…♡」
「いいからはよ帰れや」
最後まで気色悪いことを言いながら帰る望を見送って、俺たちも帰り支度をする。
荷物の少ない俺とは対照的に、Aは荷物が多く、お母さんの心配と愛情が沢山詰まったカバンになっている。忙しなく荷物を詰める小さな背中は小動物を彷彿とさせ、怖がらせるとわかっているが、思わず背後に近寄り上から眺めてしまう。
レッスン後なのに汗臭さなど一切無く、甘い匂いのするAをしゃがみ込んでそっと抱きしめれば、一瞬ビックリしたような体の動きをした後に「流星くん、甘えたさんなの？」と荷物を入れる手を止め、優しく問いかけてくる。
「いやぁ、そんなんちゃうけど…なんか抱きつきたくなったんよなぁ…」
「？」
「…ほら、タオルしまったら終わりやろ？はよ行こうや。」
「はーい！」
意味のわからない行動をされても、なにも疑わず、素直に返事をしてしまうAが少し心配になってしまう。
「よいしょっ」と可愛い掛け声と同時にパタパタと出口へ向かうAを背後から見つめ、俺もしっかり守ってやるからな、と密かに俺なりの決意した。
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帳(プロフ) - asa258さん» こんにちは。こちらこそありがとうございます…！自分の書きたい設定を一つの作品に詰め込んでしまい、別々の作品に分けて作ればと少し後悔しておりましたが、その様なお言葉を頂けて嬉しいです。遅筆ですが今後もこの作品にお付き合いくださいませ。 (4月18日 20時) (
レス) id: 5bb6fcd9aa (このIDを非表示/違反報告)
asa258(プロフ) - 更新ありがとうございます。西の7人さんも娘。の384さんも大好きなので、このお話に出会えて嬉しいです。男主さんもかわいいだけじゃない強かさがあって読んでいてとてもわくわくします。これからも読ませていただけると幸いです。 (4月17日 19時) (レス) id: 576d67210c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帳 | 作成日時：2023年8月19日 0時
