祖父との出会いは突然に ページ2
希「じゃーね、夏都。」
チャイムが鳴り、教室から人が溢れ出す最中、希は幼馴染の夏都に挨拶をする。
夏「おお、‥‥お前もくりゃーいーのになー」
夏都はバンド仲間と放課後、地下でロックを奏でている。
希「私はいい。それより、時間」
希は仲間と何かをすることが苦手だ。
夏「うぉっ、やっべえ…気ィ変わったらいつでも言えよ。待ってっかんな!」
希「うん、ありがと」
放課後、希は河川敷の草むらでギターを弾いている。
希「ジャカジャカジャカジャーン♬」
いつも色々な曲を奏でているが、今日は初めて拍手が聞こえてきた。希は誰かに聞かせに来ているつもりではない。
パチパチパチ
?「LOVEだねぇ。ギター上手いねぇ。」
希「‥‥誰」
口に咥えたキャンディを取り出し、半信半疑で聞くと明るい声が返ってきた。
我南人(以後我)「俺もLOVEなギター弾いてる、同じロックマン。お姉さんのその曲、LOVEだねぇ」
希「‥‥ども」
我「ギター弾いてるけど、歌わないんだねぇ」
希「はぁ」
我「どうしてかねぇ」
希「‥‥何となくです」
我「それはLOVEじゃないねぇ。歌は人と人を繋ぐ大切なものだねぇ。」
希「‥‥」
夏「おーい、のん〜。今日中止になったんだけどさぁ、‥‥あり?知り合い??」
ベースを背負った夏都が草むらにきた。
我「おぉ!ベース!!いいねぇ、LOVEだねぇ。」
そういい、はにかみながら我南人は帰っていった。
希「‥‥知り合いじゃない」
全く知らないオジサン、でも他人とはとても思えない、変な人だ。そう希は思った。
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年5月28日 9時) (レス) id: 81db55ea4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あずさ | 作成日時:2018年5月27日 22時