I'm in love (ページ4)

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Hokuto_side

今日は朝7時に家を出た。

いつもは8時に出るから、朝の空気は新鮮だ。

周りでは、通学の途中らしき学生がいたり、俺と同じような職員の人がいたり。

手を繋いで眠そうに歩く小さい子も。

俺は、母は小さい時に他界してしまったし

父はもう連絡をとってなくて何処にいるのかも分からない。

長い間ひとりで過ごしてきた。

だから、そういうの見ると羨ましいなって思ったり。

だめだ、朝から重いね。笑

そんな気持ちを紛らわすように、歩くスピードを速めた。

.

会社に着くと、慎太郎が来ていた。

「慎太郎、はやいね」

慎「いや、先に仕事しといたら、褒められるかなって！」

そんな素直な慎太郎の笑顔に、嘘はないだろう。

「ありがとう」

とだけ伝えると、俺もパソコンに向かった。

朝の光がふたりだけの部署を照りつける。

なんだか暖かくて、すごく心地いい。

隣を見ると、真剣な顔でパソコンとにらめっこする慎太郎がいた。

そんな姿さえも愛おしい。

慎「んー...」

「何か分かんないとこあるの？」

慎「ここってどうするの？」

「ここはね、こーして...」

パソコンのマウスを持ってた慎太郎の手と、俺の手が触れ合う。

それだけでドキッと胸が高鳴って。

この時間、ずっーと続けばいいのに。

〜