夢小説の中に入る道具?でもお高いんでしょう? ページ2
ある夏の8月31日
ただの、と言えば嘘になるが、至って普通の女子中学生が頭を抱えながらスマホを触っていた
夢主「宿題なんて知らない...........知らない........私は夏休みの最終日に山のように積み上がってるプリント集なんて見ていない.....」
そう言いながら某先生の検索サジェストに「夏休み 宿題 1日で終わる方法」と入力して、出てきた記事を片っ端から見ている
夢主「......よし、これも勉強。勉強したから少し休憩をしよう」
目に入ったプリント集から顔を逸らして、スマホに目を向け再度文字を入力し彼女が宿題を疎かにした原因のサイトへと入る
夢主「ふっへへへへへへへへ今日も推しくんとランデヴー....ふへへへへ」
彼女はいわゆる「夢女子」というもので、毎日小説サイトに足を踏み入れ彼女の好きなゲームのキャラ達の夢小説を読む。何時間も読んでいるのでそれだけで1日が終わってしまい、宿題ができる時間がどんどん溶けていくのだ。そうしてこのプリントの山ができたという訳。
夢主「はぁ〜ん♡愛されるのきもちー...ぅはっ..でも笑えるよなぁ、この名前..ww」
たまに笑いを溢しながら小説を読み進めている彼女。実は彼女は夢小説の主人公、夢主の名前を少々ふざけた名前にしているのだ。今のもので言うと名前は「セッ(規制)しようぜ」だ。なんとお下品な
夢主「.....これ告白の場面だと「セッ(規制)しようぜ!付き合ってくれ...!」ってなるから笑えるんだよな......なんで先にそれ言うんだよ...下心丸見えだろ...ww...」
自分で言ったことに笑いが止まらなくなる彼女は少し変人だろう。本人はそうとは思っていないようだが
夢主「あーおもろ....夢小説の中入ってふざけ倒してーー......ァッマッテイッチャッタ」
読み終わったようで、一息ついてからふと自分の願望を口に出してしまい「恥ずかし....」と俯いてため息をひとつ溢す。
夢主「ぁ〜もう私バカすぎるってさぁ........ってもう5時なの!?早ない!」
時計に目をやると、急に現実に引き戻されたように焦り始め
夢主「ぅ....ぁあ.....勉強...やらなきゃな。...ッよし腹括るぞ私」
自分の頬をパンパンと叩き、真剣な眼差しで机に向かって椅子に座り、数学のワークのページをピラ...とめくって
夢主「.......明日にしよう、寝よう」
先程の真剣な眼差しは一瞬で消え去り。明日などないのに後回しにする彼女はバカなのかもしれない。彼女はベットに飛び込みすぐに眠りについた
明日の出来事も知らずに
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←これは夢主ちゃんの設定です、多分
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作者名:ピー助 | 作成日時:2024年1月9日 18時