【イナゴ】私が・・・イナズマ学園の寮長ですか!?? 04 (ページ39)

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168話*　シュウさんの過去ページ39

電車に乗りながら妹さんがシュウさんのことについて教えてくれた。

妹『私たちはこの船の進んだ先にある小さな島に住んでいたの。普通に仲良く幸せに暮らしていたんだ。でも、私たちの住んでる島には変わったことをする島だったんだ。』

「変わったこと？」

妹『うん。畑や田んぼなどの食料が育たないと島の人は神のお怒りだ、神のお怒りを静めるんだとある儀式をしないとダメだったんだ。それが、生贄の儀式。」

「・・・・・っ!」

妹『そしてその生贄に選ばれたのが私だったの。私、本当はすごく嫌だった。でも、村のために仕方がないことなんだって思ってた。そしたらねお兄ちゃんが言ってくれたの。「お前はボクが守る。たとてどんな手を使っても」って・・・。私嬉しかったんだ。もう私のことをどうでもいいかのようにみる島の人をお兄ちゃんだけは思ってくれた。でも、お兄ちゃんはズルをしちゃったんだ。』

「ズルですか？」

妹『うん。私を守るために。自分を汚してまで守ろうとしてくれた。なんとかして私を解放してほしいとこっそり関係者にお金を渡してたんだ。でもそれが町長さんにバレて。お兄ちゃんは村から追放されて、私は生贄にされた。』

私は妹さんの話をきいて涙を流した。

「そんな・・・。そんなことって・・・。残酷過ぎます・・・。それじゃシュウさんはずっと苦しんでいたんですね・・・。」

妹『お兄ちゃんのために泣いてくれてありがとう。お兄ちゃんはずっと私が死んだのは自分のせいだと思ってる。そして、今日死ぬつもりなんだ。だからお兄ちゃんを救って!今の私じゃなにもできないから・・・。』

「もちろんです。絶対死なせたりなんかしません。」

妹『うん、だからお姉ちゃんに頼んだんだ。ありがとう＾＾』

話が終わったと同時に船が島についた。

私は急いで走ってシュウさんがいるであろう海に向かった。

そりゃもう、全速力で。

するとシュウさんが海にはいっているところを見つけた。

私は急いで海にはいりシュウさんを抱きしめたのだった。

シュウさんは驚いた顔でこっちをみた。

「はぁっ！はぁっ！よかった！間に合って!」

死なせない絶対に・・。