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「ごちそうさまでした」
涼介「...ん」
「ごめんね」
涼介「何が?」
「いや...今日休んじゃったし。
それに、心配...かけちゃったし」
涼介「Aの身体の方が大事」
「...そっか、ありがと」
涼介「お風呂、入るの?」
「うん。汗かいちゃったし…シャワー浴びよっかなって」
涼介「...そっか」
会話が全然続かない。
そりゃそうだよな。俺から別れようって言ったんだし。
「もう帰るの?」
涼介「...そうしよっかなって」
「...まだもう少し一緒にいたいって言ったら、迷惑かな?」
いつものように顔を赤く染めて、俯いてるA。
ねぇ、俺でもいいの?
涼介「...いいの?」
「うん...まだ一緒にいたい」
涼介「...分かった。
とりあえずお風呂入ってきな」
「...いなくなんない?」
涼介「えっ?」
「あっ、ごめん。
...何か今日おかしいや」
熱だからかな。
なんて言ってる。
ごめん、気づいてるよ。
不安なんだよね。
不安にさせてるの、俺なんだよね。
「...ごめんね、今の忘れて!」
忘れられるわけねぇじゃん。
俺が弱かったから。
Aを守れるくらいの男じゃなかったから。
だからAのこと不安にさせたんだよね。
「何なら、もう帰ってくれてもいいからね。ごめんね」
ぎゅっ
「...涼介君?」
涼介「やだ。」
「え?」
涼介「涼介って呼んでよ。
...それに、帰んないよ。俺も一緒にいたい」
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おむきんぐ。(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!はい!頑張ります!ありがとうございます!!! (2018年8月16日 10時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 最後まで読ませて貰いました!凄く良かったです!これからも頑張って色んなの書いて下さい! (2018年8月16日 3時) (レス) id: 4dd057c83b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむきんぐ。 | 作成日時:2018年4月29日 23時