甘くて、苦い。((Genta.M)) (ページ8)

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元太｢んね！Aもお昼一緒に食べようよ！｣

｢え？｣

松倉｢いや、Aも友達と食べたいだろうし｣

元太｢だって俺もAと食べたいもん｣

もうすぐ4月が終わろうとしてる頃、
元太くんがお昼ご飯に誘ってくれた。

元太｢ケイと2人ってつまんないしさ、｣

松倉｢それは俺に失礼だろっ！！｣

元太｢……だめ、かな？｣

そして3週間くらい一緒にいて分かったこと。

私は、元太くんからのお願いに弱い。
お願いする時だけ、子犬みたいな感じで目をうるうるさせるんだもん。

｢……いいよ、
友達に言ってくるね？｣

元太｢えっ！ほんと？？
よっしゃ！やったな、ケイ！！｣

松倉｢何で俺なんだよ(笑)｣

元太くんからのお願いに弱いからってだけじゃない。

私だって、元太くんとお昼一緒にいたかったし
誘ってくれて嬉しかった、から。

元太｢……無理してない？｣

さっきまで嬉しそうにしてたのに(笑)

｢うん、してないよ(笑)｣

もっと元太くんの色んな顔を見たい。

もっと元太くんのこと知りたい、って思うんだ。

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