甘くて、苦い。((Genta.M)) (ページ18)

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松倉｢まぁ、何とか大丈夫そう｣

｢それならよかった｣

朝学校に来て、まつくと勉強しながらお喋り。

まつくの後ろの元太くんはまだ来てないみたい。

ばくばく、って心臓がうるさくて。
早く会いたいけど、どういう顔していいか分かんない。

松倉｢あっ、元太おはよ！｣

元太｢はよ～、｣

｢っ、おっ、おはよっ｣

元太｢ん。おはよ、A｣

おはよ、って

Aって言われるだけで嬉しくて。

でもドキドキして上手く話せなくて。

松倉｢何かA、顔赤くね？｣

｢なっ、！
ちょっとまつく、静かにして！｣

松倉｢Aの声のがうるせぇわ(笑)｣

言われなくても分かってる。
自分の顔が赤いんだろうな、ってことくらい。

元太｢Aと2人でいたかっただけ、って言ったら怒る？｣

昨日、そう元太くんに聞かれたとき
最初は全然意味が理解できなくて。

元太くんが真っ直ぐ見つめてくるから
恥ずかしくて逸らしたいのに逸らせなくて。

じわっ、って顔がどんどん熱くなって
そんな私を見た元太くんに

元太｢ごめんっ、
……帰ろっか。送ってく｣

謝らせてしまった。

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