す の − ま ん 。 ((出会い))

なべひめ。 ページ16

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翔太｢お疲れ｣








｢ちょっとぎゅーってしてていい？｣








阿部との取材が終わって俺のとこに来たA。


撮影も取材も楽しそうにしてるのはいいんだけど、
A1人だけめちゃくちゃ今日長いもんな。


仕方ないから甘えさせてあげよう。








翔太｢今日の取材、なんだっけ？｣








｢私とみんなの出会いについて｣








翔太｢あー……、｣








｢ふふっ、(笑)｣








俺とAとの出会い、か。
出会ったのは、俺が事務所に入ってすぐくらいだった。


今よりもっと素直になれなかった時。








｢しょっぴーは仲良くなるの、1番遅かったもんね(笑)｣








翔太｢……それは、ほんとにごめん｣








｢でも、しょっぴーのこと嫌いじゃなかったよ？｣








翔太｢え？だって、｣








『Aちゃん、渡辺さんお願いします！』








｢はーい！
ほら、行こ！｣








翔太｢……ん。｣








絶対、嫌われてると思ってた。
だって嫌われるようなこと、言ったから。


あまり思い出したくないけど、忘れられない俺とAが仲良くなるまでの話。



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