執事。 ((とらじゃ))

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松倉｢………あの、A様｣







｢ん？｣







松倉｢ティータイム、お誘いいただけるのはすごく嬉しいんですけど、………その、｣








｢元太？｣







松倉｢はい、元太のことも誘ってあげてほしいなって。
………あ！俺がA様とお菓子食べたくないわけじゃないですよ！？｣







｢ふふっ、そんなこと思ってないよ(笑)｣







松倉｢………元太、ずっと元気ないんです｣







｢…………元太のこと、呼んできてもらえる？｣







松倉｢っ、はい！！｣







勢いよく立ち上がった松倉。
そんな松倉のお皿を見ると、お菓子は1個も食べてなくて。


今日のお菓子、元太が好きなやつだもんね。


私が勝手に避けてただけだから、
そろそろちゃんと向き合わなきゃ。

気持ちはもう、閉じ込めよう。







元太｢………失礼します、｣







｢……今日、元太の好きなお菓子だよ｣







元太｢………｣







｢元太？食べないの？｣







隣に座って、お菓子に手を伸ばさない元太。







｢っ、………どうしたの？｣







うるうるな瞳と目が合って。
すぐにでも、好きって言いそうになっちゃう。







元太｢………嫌いになりましたか？｣




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