執事。 ((とらじゃ))

＊ ページ20

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｢………え、｣







海斗｢あ！違っ！
話す順番間違えました！！｣







目の前で慌ててる宮近。

でも今は、そんなのどうでもよくて。
執事辞めたいって、それくらい私は嫌われてたの？







海斗｢………嫌い、とかじゃなくて｣







｢じゃあ何で？｣







私の気持ちには応えられないから？
だから辞めるの？


だったら、私はこの気持ちに一生蓋をして生きてく。







海斗｢好き、だからです｣







｢え、？｣







海斗｢A様のことが好きだから｣







｢…………じゃあ、2人で｣







きっとお父様は執事との恋なんて許さない。
だったらもう、この家を2人で出て行くしか。







海斗｢出て行かなくても大丈夫です。｣







｢え？｣







海斗｢お父様に認めてもらったので、｣







毎日私の執事をしながら、お父様を説得してくれたらしい宮近。


お父様に認めてもらえるまで、
私に気持ちを伝えるのは我慢してたみたい。







｢………ありがとう、！｣







海斗｢これからは、執事じゃなくて
彼氏としてずっとA様の傍にいますので｣







そう言って笑う宮近に、
やっぱり私にはこの人しかいないって思うんだ。







宮近｢………その前に、
A様からちゃんと気持ち聞いてない。

………ねぇA、俺のこと好き？｣




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あかいろしつじ。 END

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