執事。 ((とらじゃ))

＊ ページ15

・






帰ったら松倉にちゃんと気持ちを伝えよう。


断られたらどうしよう。
その時は、専属執事変えてもらおうかな。







｢ただいま。｣







先に家に帰った松倉は、私の部屋にいて。







海斗｢お帰りなさいませ｣







さっきよりも下手な作り笑い。







海斗｢あの、A様！
………私はA様の執事だから、って思ってたんですけど｣







松倉のことが好き。

そう言おうと思ってたのに。







海斗｢やっぱりこれ以上我慢するのやめますね｣







どうして松倉はこんなに私のこと乱すの？







海斗｢A様のことが好きです。｣







こんなに真剣な松倉は初めてで。

突然の出来事にどうしたらいいか分かんなくて。







海斗｢…………あの、返事は？｣







｢………私も。
私も、海斗のことが好き｣







海斗｢っ、！｣







松倉なんかに乱されるのはプライドが許さないからね。


だから、松倉の真っ赤な顔を見て私も満足。







海斗｢も〜………、可愛すぎです。｣







そう言って、強く抱きしめてくれる松倉。


意外と逞しい胸板とか、意外と身長差があるとことか。
まだまだ私の知らない松倉がいて。
そんな松倉にドキドキさせられる。







海斗｢嫌って言っても絶対Aのこと離さないからね。｣



・



おれんじしつじ。 END



評価まだの方、
1番右のお星様をポチッとして下さると嬉しいです！

あかいろしつじ。→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す