せんせい。 ((すの))

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亮平｢最初は、可愛いなってそれくらいだった。｣








ドラマや漫画でよくある、教師と生徒の禁断の恋。みたいな？

でもそれってさ、現実でありえるわけないじゃん？




なんて阿部ちゃんは言う。
いやいや。私の気持ち気づいてるんでしょ？

だったら、それに憧れがある私の前で
ハッキリそんなこと言う？








亮平｢………でもさ、
何か………、ね？｣








｢…………何ですか？｣








亮平｢ほんとはさ、もっと早くに言うつもりだった。
わざと分かんないフリしてるでしょ？って。

遠回しに、俺と付き合うことはできないよって。
でも自分の気持ちに気付いて、言いたくないって思っちゃったんだよね。｣








｢それって、｣








亮平｢うん。
好きになっちゃった、Aのこと｣








先生になったばっかの頃は
こんなこと絶対ないって思ってたのになー。

って、笑ってる。








｢じゃあ、！｣








亮平｢だめ。
俺、そんなリスクあることしたくないから｣








急に現実に引き戻されて。
さっきまでのドキドキ、返してほしい。








亮平｢あー、ごめん！そうじゃなくて｣








｢なんですか、｣








亮平｢………卒業まで、もうちょっと我慢して？｣





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すうがくのせんせ。 END

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