あいどる。 ((とらじゃ))

おれんじさん。 ページ11

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海斗｢………ただいま｣







｢おかえり！｣







お仕事が終わって、海斗からメールが。


急にごめん。
今日Aの家行っていい？







｢わっ、……どうしたの？｣







海斗｢んー？
ちょっとだけ、こうさせて……｣







家に入ってきたと思ったら、
急に後ろから抱きしめてくる。


海斗が急に会いたいって言う時は、
お仕事が上手くいかなかった時。


だから、そういう日はいっぱい甘えさせてあげるのが
彼女である私の役目。







｢ご飯はー？｣







海斗｢…………食べる、｣







｢ふふっ。
じゃあ、ちょっと離れて？｣







海斗｢やだ。もうちょっと、｣







それに、こんな時の海斗は
ものすごく可愛い。

落ち込んでる海斗には、申し訳ないんだけどね？







｢もー……、
でもずっとこのままだったら、ご飯食べられないよ？｣







海斗｢だったらご飯いらない。｣







｢それはだめ。｣







海斗｢………じゃあ、俺も手伝う。｣







身体を離してくれたと思ったら、
今度は手を繋いで一緒にキッチンへ向かう。


ふふっ、家の中なのにね？





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