がっこう。 ((とらじゃ))

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｢ふぅ……、｣






文化祭も、残すところあと3時間。




イベントの進行とか、
案内だとかで全然楽しめてない。


最後の文化祭なのに、って気持ちと
それでもたくさんの人の笑顔が見れるから
これもこれでいいかな、って気持ちと。




……でもやっぱり、
海人くんとまわりたかったな、なんて。






海斗｢先輩、これここでいいですか？｣






｢せっかく休憩中なのに
手伝わせちゃってごめんね？｣






海斗｢いえ！全然大丈夫です！｣






｢じゃあ、松倉くんはもういいよ！
文化祭、まわっておいで？｣






海斗｢ありがとうございます！
……あ。海人知りません？｣






｢え？海人くん？｣






海斗｢どこ行ったんだろ……。
まぁ、いいや。じゃあ、俺行ってきますね！｣






｢行ってらっしゃい！｣






松倉くんを見送って、
さっきのイベントの片付けを始める。



海人くん、今何してるのかな。




そんなこと考えてたら、
全然片付けも進まない。







ぎゅっ






｢へ？｣






そんな時、誰かに
ふわっと後ろから抱きしめられて。







『A先輩、みーっけ』








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