けんか。 ((じゃにすと))

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｢でも、どこ行くの？｣





智洋｢んーとね、
行きたいとこある？｣





｢えっと、……｣





レストラン、遊園地、水族館。
プラネタリウムに、ショッピングモール。



今までたくさん考えてきたけど、






｢神ちゃんと一緒なら、どこでもいいかな｣






結局はこうなっちゃう。






智洋｢もー、何やねんそれ｣





可愛すぎなんやけど。
って、軽くほっぺにキスしてくれる。





智洋｢ほんならさ、
遊園地とかは無理やから……。

お昼からカップルシートがある映画館行って、
その後ちょっと商店街ブラブラして、
夜は夜景が見えるレストラン行こか。｣






｢……それって、｣






智洋｢行きたかったんやろ？
……ふふっ、全部知ってんで？｣






｢どうして？｣






智洋｢そりゃぁ、Aの彼氏やから？
……って言いたいとこやけど、
ベッドの下にあった雑誌、丸つけとんの見たんや｣






｢ふふっ、そっか｣






少しだけかっこ悪いって思ったけど、
行きたいとこ覚えててくれてることが嬉しくて。






｢楽しみだね、明日｣






智洋｢ほんまやな。
濱ちゃんに謝っとかな｣





｢いいのかな？｣





智洋｢今さら何言っとるん？

……俺は、Aが1番やから。｣







・



神ちゃん。 END

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