まいぶらざー。 54 ページ9
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「ただいま!」
大貴「…お。お帰り」
家に入ってすぐ、飲み物を取りに来たお兄ちゃんと会って。
柔らかい笑顔で、お帰りって。
大貴「早かったね、」
「うん。ちょっと、ね」
大貴「そっか、」
それだけ言って、部屋に戻ろうと背中を向けたお兄ちゃん。
侑李に背中を押してもらったんだから、
ちゃんと伝えなきゃ。
自分の気持ちに素直にならなきゃ。
「ねぇ、お兄ちゃん」
大貴「ん?」
まだ背中を向けたまま。
私の方なんか向いてくれない。
「明日、どこに連れてってくれるの?」
大貴「え?」
私の方を振り向いて、目をまん丸に大きく開いてるお兄ちゃん。
やっと目が合ったね。
「だから!
明日、どこに連れてってくれるの?」
大貴「……ちょっと待って、」
「まさか考えてないとか?」
大貴「なっ!ちげぇよ!」
「ふふっ、そっか。」
大貴「……いいの?」
「そういうこと、聞かない!」
大貴「ん。…ごめん、」
そんな申し訳なさそうな顔しないでよ。
私はお兄ちゃんと幸せになるって決めたの。
大貴「明日、朝9時に家出るから」
「分かった、」
大貴「とびっきり可愛くして来いよ?」
「はーい!」
ちゃんと侑李と向き合えるように、
お兄ちゃんと幸せになるんだ。
ありがとう
って言えるように。
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おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» それはよかったです! (2019年5月5日 21時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 謝らないで下さい!本当にいい話で興奮しまくりです(笑) (2019年5月5日 18時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» 何かすみません(笑)ありがとうございます! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - おむきんぐさん。いや、おむきんぐ様。貴方は私をキュン死にさせるつもりでか?(笑)いや、させるつもりですね。発狂しながら読んでます(笑)続きも楽しみです! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» ドキドキしちゃってください(笑) (2019年4月28日 23時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむきんぐ。 | 作成日時:2019年1月27日 17時