まいぶらざー。 85 ページ40
・
大貴「それ言うためにわざわざ走ってきてくれたの?」
こくこくって小さく頷けば、
はぁ…って小さなため息が聞こえてくる。
不安になってお兄ちゃんの顔を覗き込めば、
大貴「もーっ…」
って、困り顔のお兄ちゃん。
「ごっ、ごめっ」
ごめんね。って言おうとしたのに、
言う前にぎゅーって抱きしめられて。
大貴「遅い。」
「え?」
大貴「ずっと待ってた。
……って、俺がAのこと振ったんだよな」
すっげー嬉しい。
俺も好きだよ。
なんて、嬉しいことを言ってくれる。
さっきまで、走ったせいで胸がバクバクうるさかったのに。
今は違う意味で、胸がバクバクしてる。
お兄ちゃんのせいだよ。
大貴「でも、どうしたの。急に、」
「……さっきね、あの女の先輩に会ったの」
大貴「え?…あー、」
「全部聞いた。
お兄ちゃん、ありがとね」
大貴「ん?」
「私を守ってくれて」
大貴「……別に、」
「侑李ともお別れしてきた。」
大貴「……そっか、」
前にもこんな会話したような。
あの時は、侑李のとこに戻っちゃったけど。
大貴「俺が幸せにするから。」
「……ん。」
今度はずっと、お兄ちゃんのそばにいたい。
・
770人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» それはよかったです! (2019年5月5日 21時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 謝らないで下さい!本当にいい話で興奮しまくりです(笑) (2019年5月5日 18時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» 何かすみません(笑)ありがとうございます! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - おむきんぐさん。いや、おむきんぐ様。貴方は私をキュン死にさせるつもりでか?(笑)いや、させるつもりですね。発狂しながら読んでます(笑)続きも楽しみです! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» ドキドキしちゃってください(笑) (2019年4月28日 23時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おむきんぐ。 | 作成日時:2019年1月27日 17時