まいぶらざー。 82 ページ37
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侑李「…A?」
急に泣き出した私を見て、侑李は何を思ってるのかな。
私だって泣きたいわけじゃない。
でも、どんどん溢れて止まらないんだ。
「っ、あのねっ」
侑李「っ…、涼介ごめん、先に帰ってて」
涼介「分かった」
涼介君にも気をつかわせちゃって、すごく最低なことしてる。
それに、今から侑李に話そうとしてることも。
侑李「とりあえずさ、そこの公園行こ」
そう言って、優しく私の手を繋いで
半歩先を歩いてくれる。
そんな侑李の背中を見て思う。
侑李はきっと、全部分かってるんだろうなって。
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「あのね、」
とりあえず先に落ち着こう?
そう言われて、2人ならんでブランコに揺れる。
落ち着いて、まず何から話そうか。
侑李「…ごめん、」
「え?」
侑李「聞きたくない」
「っ、」
全部、全部分かってるからこそ
どういう結末を迎えるのかが見えてて。
そんな侑李の口から出てきた、聞きたくない
この言葉にすごく胸が締め付けられた。
それは全然きゅんとした時の締め付けじゃなくて、
でもきっと、侑李はそれ以上に苦しいんだろうな。
「でも、聞いてほしい」
侑李「聞きたくない」
それでも、話さなきゃいけない。
「あのね、」
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おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» それはよかったです! (2019年5月5日 21時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 謝らないで下さい!本当にいい話で興奮しまくりです(笑) (2019年5月5日 18時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» 何かすみません(笑)ありがとうございます! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - おむきんぐさん。いや、おむきんぐ様。貴方は私をキュン死にさせるつもりでか?(笑)いや、させるつもりですね。発狂しながら読んでます(笑)続きも楽しみです! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» ドキドキしちゃってください(笑) (2019年4月28日 23時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむきんぐ。 | 作成日時:2019年1月27日 17時