まいぶらざー。 80 ページ35
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次の日の放課後、友達とカラオケに行こう!ってなって。
「…あれ、」
「「ん?どうしたの?」」
「いや、…何でもない。」
私たちがお店に入る時にすれ違ったカップル。
…間違いない。
彼女の方は、あの女の先輩だ。
『ねぇ、』
「っ、はい」
『…大貴の妹よね?』
「…はい、」
私に気付いた女の先輩は、わざわざ私のとこまで戻ってきて。
何を言われるんだろう、ってドキドキしてた。
『もう私、大貴のこと好きじゃないから』
「…え?」
『あの時の私、どうにかしてたみたい。
大貴のことどうしても自分のものにしたくて、
私と付き合わないとあんたのこといじめるって言ったの』
「えっ…、」
『それだけは困るって言われて。
それから付き合ってたけど、大貴勉強ばっかでつまんないし。』
「…っ、」
『今は、新しい彼と幸せだし。』
あの時はごめんね?
って。前とは違う、優しい顔で笑いかけてくる。
もう今さら遅いよ。
あの時、私がどれだけ傷ついたか。
……お兄ちゃんも、傷ついてたのかな。
私を守るために私を振ったの?
私との将来のために勉強ずっとしてるの?
「「A?」」
「…ごめん、今日帰ってもいいかな?」
友達にごめんね。って謝って、
いつもより早足で家への道のりを辿る。
頭の中は
お兄ちゃんに会いたい。
ただそれだけだった。
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おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» それはよかったです! (2019年5月5日 21時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 謝らないで下さい!本当にいい話で興奮しまくりです(笑) (2019年5月5日 18時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» 何かすみません(笑)ありがとうございます! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - おむきんぐさん。いや、おむきんぐ様。貴方は私をキュン死にさせるつもりでか?(笑)いや、させるつもりですね。発狂しながら読んでます(笑)続きも楽しみです! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» ドキドキしちゃってください(笑) (2019年4月28日 23時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむきんぐ。 | 作成日時:2019年1月27日 17時