まいぶらざー。 74 ページ29
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侑李「…まずは、イルカのショーかな。
A、見たいってずっと言ってたよね?」
「…うん!」
そんな小さなことまで、全部侑李は覚えててくれてるんだ。
メインステージで行われるイルカのショー。
案内板通りに進んでいく私たち。
はぐれないように、しっかりと手を繋いで。
侑李「前の方、行く?」
「え、いいの?」
侑李「行きたいんでしょ?」
「……行きたい、」
侑李「ふふっ。まぁ僕は濡れたくないけど、仕方ないから前の方行ってあげるよ」
「ありがとう、」
そんな侑李らしい優しさに、きゅんと心がときめいて。
2人で通路にある売店で、濡れないように合羽を買って。
ちゃんと帽子まで被って、てるてる坊主みたいだねって笑い合って。
「楽しかったね!」
侑李「もう、思ったより濡れたよ」
「ふふっ、でも侑李もキラキラしてたじゃん」
侑李「は?」
「いい笑顔だったよ!」
そう言って笑えば、うるさいなぁって照れ臭そうに笑い返してくれる。
「次、サメ見に行こう?」
侑李「え?…A、サメ怖いんじゃなかったっけ?」
「でもほら、侑李もイルカのショー前の方行ってくれたじゃん!侑李、サメ見たいんでしょ?」
侑李「…ありがと、」
「よし!行こ!」
サメが怖いなんてさ、普通の会話の中で何気なく言っただけだったのに。
そんな小さなことまでちゃんと覚えててくれてるなんて。
今日まだ数時間しか一緒にいないけど、どれだけ侑李からの愛を感じたんだろ。
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おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» それはよかったです! (2019年5月5日 21時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 謝らないで下さい!本当にいい話で興奮しまくりです(笑) (2019年5月5日 18時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» 何かすみません(笑)ありがとうございます! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - おむきんぐさん。いや、おむきんぐ様。貴方は私をキュン死にさせるつもりでか?(笑)いや、させるつもりですね。発狂しながら読んでます(笑)続きも楽しみです! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» ドキドキしちゃってください(笑) (2019年4月28日 23時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむきんぐ。 | 作成日時:2019年1月27日 17時