まいぶらざー。 66 ページ21
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「……お兄ちゃん!」
あの日から3日経った日の、昼休み。
あと10分で授業が始まるって時に、
教室のドアのところに現れたお兄ちゃん。
大貴「あ、A」
「どうしたの?」
いつもは登下校中しか話さない。
だけどこうやって、会いに来てくれて
少しだけ浮かれてる自分がいる。
大貴「わりぃ、」
「何が?」
大貴「今日一緒に帰れねぇんだわ」
「あ、そうなんだ」
大貴「ごめんな?」
「んーん!大丈夫だよ!」
ほんとごめん!
って、顔の前で両手を合わせたお兄ちゃんは、
そのまま私に背中を向けて教室へ戻っていく。
少しだけ気分が下がった私。
仕方ないよね。
いつも私と帰ってばっかじゃ楽しくないもんね。
侑李「…何してんの?」
「え?あ、侑李」
侑李「ほら、早く席着かないと」
「…ほんとだ!」
あんまりね、深く考えてなかったの。
どうしてお兄ちゃんが一緒に帰れないのか。
だってさ、今日だけだと思ってたもん。
伊野尾先輩とかと一緒に帰ってるって思ってたもん。
でも、違ったんだね。
……お兄ちゃん。
もうお兄ちゃんのことが、分かんないよ。
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おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» それはよかったです! (2019年5月5日 21時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 謝らないで下さい!本当にいい話で興奮しまくりです(笑) (2019年5月5日 18時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» 何かすみません(笑)ありがとうございます! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - おむきんぐさん。いや、おむきんぐ様。貴方は私をキュン死にさせるつもりでか?(笑)いや、させるつもりですね。発狂しながら読んでます(笑)続きも楽しみです! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» ドキドキしちゃってください(笑) (2019年4月28日 23時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむきんぐ。 | 作成日時:2019年1月27日 17時