お兄ちゃん second ((Daiki.A))

まいぶらざー。 60 ページ15

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ピンポーン




侑李｢はーい…、っ！｣




いつもより少し弱々しい侑李の声。
モニターに映し出される私を見てビックリしたのか、
侑李の声が聞こえなくなった玄関前。




｢あっ、あの…。アイス、買ってきた｣


侑李｢どうして……、｣


｢先生に聞いて、心配で…｣


侑李｢待って、今開ける｣




仕方ないな。とでも言いそうな声で、
そう私に告げて玄関へと向かってくる侑李。



ガチャ



｢久し、ぶり｣


侑李｢うん。久しぶり、｣


｢あっ、あの！｣


侑李｢上がったら？｣


｢え？｣


侑李｢アイス。溶けちゃうでしょ？｣


｢あ、うん。｣




いつもより少し元気がないのは熱のせいかな。
前より小さくなったように感じる背中。
その背中を見て、胸がぎゅっと掴まれた。




侑李｢……お茶でいい？｣


｢あ！いいよいいよ！
熱、あるんでしょ？寝てて？｣


侑李｢…そ？｣


｢うん。大丈夫！ありがと、
……あ。アイス、冷凍庫に入れとくね｣


侑李｢ん。ありがと、｣




そう言ってソファに座る侑李。
何回も来慣れた侑李の家。

何が何処にあるのか、
全部分かってることも少し悲しくて。




侑李｢どうして来たの？｣





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