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まいぶらざー。 44 ページ44






「上がる?」


侑李「んー…、どうしようかな」




目の前の彼は、鼻も真っ赤で。
どれくらい外にいたんだろ。




「……あれ、涼介くんは?」


侑李「んー…、あぁ。えっとね、」





珍しく歯切れの悪い侑李。
そんな侑李を不思議に思う私と、


チッ、っと短く舌打ちをして部屋に行こうとするお兄ちゃん。





侑李「……ねぇ。今日A、かりていい?」





それは私に向けて言った言葉じゃなくて。

私の後ろ、
階段を3段登ったお兄ちゃんに向けられてた。





大貴「……ダメ、って言ったら?」


侑李「んー……。ふふっ、Aに聞く」


大貴「…んだよ、それ。
いいよ、勝手にすれば?」





そう、冷たく言い放って部屋に行くお兄ちゃん。

お兄ちゃんの部屋のドアが閉まった後、





侑李「……ダメ、かな?」





不安そうに聞いてくる侑李。

ずるいよ、その顔。
断れなくなっちゃう。

まぁ、最初から断る気はなかったけど。





「…いいよ、」


侑李「じゃあ、行こっか」


「……ん。」





だって今、お兄ちゃんと2人とか気まずいし。


侑李のこと利用してるんじゃないかって言われたら、そうかもしれない。





侑李「……寒くない?」


「んー…、そうだね」


侑李「仕方ないから、手繋いであげる!」


「ふふっ、…うん。あったかい!」





でも、侑李の手が冷たかった。


きっと侑李は、今の私の気持ちを知ってた。
お兄ちゃんと家に2人っていうのも、知ってたんだ。

どこかで見てくれてたのかもしれない。


だから手も冷たくて、鼻も真っ赤なんだよね?



こうやって、真っ直ぐに愛してくれる侑李に甘えたかった。
繋いでる手を離したくなかった。






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おむきんぐ。(プロフ) - ありやまloveさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいですっ!続きも頑張ります!!! (2019年1月20日 23時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
ありやまlove - キュンキュン ドキドキです!続き楽しみにしてます! (2019年1月20日 20時) (レス) id: 930b3e4c34 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - 侑涼ーあゆりーさん» ほんとですか!?嬉しいですっ!もしかしたら、知念くんとくっつくかも、、、?(笑)どーなるかは、是非お楽しみに!(笑) (2019年1月17日 0時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
侑涼ーあゆりー - キュンキュンする要素しかないです!もう、知念くんとくっついても いいんじゃないか…なんて思ったり…(笑)続き楽しみにしてます* (2019年1月16日 19時) (レス) id: c3981464e0 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - 侑涼ーあゆりーさん» コメントありがとうございます!どういうふうになっていくのか、楽しみにしててください!頑張りますっ!!! (2019年1月7日 17時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おむきんぐ。 | 作成日時:2018年12月9日 3時

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