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35.私だけのスーパーマン ページ35
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｢...ねぇ、大ちゃん？｣
大貴｢ん？どうした？｣
｢どうして、私なの？｣
大貴｢んー...
そんなの分かんねぇよ。でも、Aじゃないとダメなんだよなー｣
何それ。
そんなのズルい。
大ちゃんは、いつだって私の胸をドキドキさせる。
｢...ねぇ、大ちゃん？｣
大貴｢ん？今度は何？｣
｢...また、私のスーパーマンになってくれる？｣
大貴｢え？｣
侑李のこと、忘れるため。
侑李に対しての罪悪感を拭い去るため。
大ちゃんのずっと隣にいたいから。
もうね、大ちゃんへの気持ちに嘘つけない。
｢大ちゃん...私。
私ね、大ちゃんの彼女になりたい｣
大貴｢ほんとにいいの？｣
｢大ちゃんじゃなきゃやだ｣
ぎゅってさっきよりも大事に優しく抱きしめてくれて。
やっと、私も大ちゃんの背中に腕をまわすことができた。
｢...あのね、お願いがあるんだけど｣
大貴｢ん？何？｣
｢1日だけ、侑李と一緒にいさせてほしい｣
最低なこと言ってるって分かってる。
でもやっぱり、侑李はずっと大好きだった人だから。
私なりに、ちゃんとけじめをつけたい。
大貴｢ん、分かった。
...でも、何かあったら連絡して？｣
"Aだけのスーパーマンが助けに行くから"
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作者名：おむきんぐ。
| 作成日時：2018年2月18日 8時
