今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:21,779 hit
小｜中｜大
32.侑李の気持ち ページ32
・
・
・
侑李｢...分かった｣
侑李に何を言われるか分からない。
そんな恐怖心から侑李を見ることはできなくて。
でも、そんな私に"大丈夫だよ"って言うように
大ちゃんは私の手を優しく握っててくれる。
侑李｢僕さ、まだAのことが好き｣
｢...え？｣
侑李の口から出てきた言葉は、
思ってたものとは全然違って。
侑李｢ほんとに、あの日のことは反省してる。
大ちゃんがAのこと好きなのも知ってた。
Aと別れることになったのも当然だって、
仕方ないって思った。
...でも、Aは大ちゃんといた。
どうして？どうして大ちゃんなの？って思った。
あの日のこと、たくさんたくさん後悔した。
Aはもう、僕のこと嫌いかもしれない。
大ちゃんに気持ちが動いてるかもしれない。
...でもさ、もう後悔したくないんだよね。
Aのことが好き。ずっと、ずっと好き｣
侑李は、まっすぐに思いを伝えてくれた。
ゆっくり、ゆっくり。
でも、ハッキリ私の方を向いて。
私の右手には、大ちゃんの温もり。
目の前には悲しそうな顔で立ってる侑李。
｢...ごめん｣
今の私には、大ちゃんの気持ちにも侑李の気持ちにもこたえることができない。
繋がれていた右手を振りほどいて、
私はその場から逃げた。
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おむきんぐ。
| 作成日時：2018年2月18日 8時
