Help me...((Daiki.A)) (ページ30)

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30.優しい嘘ページ30

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｢...チャンス？｣

裕翔｢...うん｣

｢えっと...｣

裕翔は、私のこと好きなの？

だとしたら、私、裕翔にすごく酷いことしてる。

裕翔｢ごめんごめん！嘘だよ！｣

｢嘘？｣

裕翔｢そう、嘘！｣

そう言って裕翔は笑ってたけど、悲しそうに見えたのは私だけかな？

裕翔｢だから、何かあったらいつでも言ってよ！｣

またいつものように頭をポンポンしてくれて。

裕翔｢大事な幼馴染がさ、前に進もうとしてるんだから、応援する！｣

｢うん、ありがと｣

裕翔｢よしっ、じゃあ、大ちゃんに勘違いされたくないから帰った帰った！｣

｢えっ、ちょっ...｣

私の背中を強く押して、家から出そうとする裕翔。

じゃあね、って言って家を出る時にチラッと見えた裕翔の顔は、ものすごく悲しそうだった。

｢裕翔、ごめんね｣

きっと、裕翔は私のこと考えて、気持ち伝えないでくれてるってことはバカな私でも分かった。

裕翔の気持ちにはこたえられない分、
精一杯大ちゃんと向き合うことが、今の私にできること。

裕翔、ほんとにありがとう。

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