20.Daiki side ページ20
((Daiki side))
でも、神様は俺にチャンスをくれた。
最近仲良くなった裕翔が、紹介したいって言った幼馴染の女の子。
それは俺が失恋した相手、Aちゃんだった。
すごく気まずかった。
でも、裕翔がその場を明るくしてくれて、俺のことをスーパーマンとか言い出した。
｢ほら！Aも助けてもらいなよ！｣
そう言った裕翔に、
｢ほんとに助けてくれるの？｣
予想してなかった言葉を言ったAちゃん。
この時思ったんだ。
俺が守ってあげたい。
俺が守らなきゃ。って
それで、Aちゃんと近づきたいって思って俺なりに頑張った。
やっと一緒に帰ることがてきて、気まずい雰囲気になった時もあったけど、まだバイバイしたくないって思って、自分の家の最寄り駅についてすぐ、Aちゃんの家の最寄り駅に戻ったんだ。
でも、やっぱり駅にはもういなくて。
裕翔の家に行こうって思った。
裕翔の家に行ってる途中に
｢っ！侑李？｣
突然聞こえたさっきまで聞いていた、好きな人の声。
でもその声はすごく怯えていて...
その後すぐに知念の怒鳴り声が聞こえた。
俺は無意識にAちゃんのとこに走ってた。
スーパーマンになりたいって思った。
Aちゃんのこと助けたあとに、
まだ知念のこと好きなのか聞いた。
話逸らされたから、聞こえてなかったのかなって思ってた。
でも、バイバイする時に
｢...まだ侑李のこと好きだよ｣
そう言われた。
あんなに酷いことされたのに、やっぱり知念には勝てないのかって思った。
俺はAちゃんを手に入れたくて、
知念のもとになんかやりたくなくて、
また無意識にAちゃんの所に走ってた。
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作者名：おむきんぐ。
| 作成日時：2018年2月18日 8時
