あかずきんちゃん × おおかみくん

あかずきん ページ28

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涼介がいなくなって、5年。


私の心の穴は塞がらないまま。




慧｢…久しぶりに人が迷いこんじゃったみたいだねぇ。｣



雄也｢でも、男らしいじゃん。｣



侑李｢別に男でもいいでしょ。｣



裕翔｢でも、住むとこないじゃん｣



光｢圭人のログハウスでいいじゃん｣



圭人｢え、圭人の！？｣



宏太｢赤のログハウスは、開けとかないとだしね。｣



｢…私、赤のログハウスに移動する。
だから、白のログハウス使っていいよ？｣



大貴｢ほんとにいいの？…って、来たよ、迷いこんじゃった人。｣



慧｢わぁ…赤のずきん被ってるよ(笑)
…Aが来たときもそうだったよねぇ(笑)｣





…そう、童話の赤ずきんちゃんが好きだったの。


ずっと読んでたからね。





侑李｢…ねぇ、待って。あれって、、、｣




｢っ…！｣




ログハウスの窓から、遠くに見える男の人。




赤のずきんを被ってるの。




背は男の人にしては少し小さくて、




でも、けっこうガッシリしてる。






ﾊﾞﾝｯ





間違えるはずがない。


ずっと、ずっと待ってたから。


あなただけを、待ってたから。





ログハウスを勢いよく飛び出して、あなたの胸に飛び込んだ。





『…久しぶり、A。』





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