あかずきんちゃん × おおかみくん

あかずきんちゃん×ゆうり ページ20

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｢んっ…｣




大貴と別れて、どれくらい経ったのかな。



自分のログハウスに戻り、目を閉じた。




『あ、起きた？』



｢んー…え、｣



『やっほ、』



｢どうしたの？侑李｣



侑李｢んー…Aに会いたくて来た。｣



｢へ？｣



侑李｢ふふっ、涼介が好きになるのも分かるかも(笑)｣



｢ん？｣



侑李｢ううん、何でもない！
…あ、涼介がすごく心配してたんだよ？｣



｢え、涼介が？｣



侑李｢うん、俺のAがいないって…。もう、すごくうるさかったんだよ？｣



｢あー、そうなんだ(笑)｣



侑李｢Aのせいだからね？｣



｢え？｣



侑李｢…とりあえず、涼介のとこ行ってきな？
多分ね、ログハウスにいると思うから。｣



｢わかった｣




それだけを言いに来てくれたんだろうか。


…でも、涼介に会いたくない。




だって、私は汚れてる。


好きでもない人と、やってしまった。




やっぱり、親に似るのかな。


…こういう風にはなりたくないって思ってたんだけどな。




多分、私は涼介のことが好きなんだと思う。


初めて、男の人と2人きりになった。


でも、涼介はすごく優しかった。


何もしないでくれた。




好きだからこそ、会いたくない。


汚れた私は、涼介には会えない。





『A？何やってんの？』






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