Another Strawberry−2− 【stpr】【マフィア】

… ページ21

バキッ！！

男1「ぐあぁっ！！」

店員を押し倒していた男の頭を勢いよく蹴り上げた
反動で男の身体は大きくのけぞる
押し倒されていた店員が男から離れた

『大丈夫ですか！？』

店員「は、はい。何とか…！」

男2「んだ手前…！？殺してやる…！！」

もう1人の男もナイフを振り上げて向かってくる
俺はギリギリで避けて男の脚を薙ぎ払う

男2「うおっ！？」

そして、腰を落として渾身の拳を放つ



『うらあああああああああぁぁぁぁっっ！！！』



どごぉっ！


男2「ぐはっ…！」

見事拳は男の腹に命中し、男は膝から崩れ落ちた

店員「あ…ありがとうございます…！」

『いえいえ…。とにかく、早く逃げて下さい！確か、近くに交番があったはずです！』

店員「は、はい！」

店員は入り口から逃げるように走って行った


『良かった…』

俺は、フゥ…と一息ついた







な「危ない！！莉犬君！！」


『え…』


ガシッ！


男1「動くな！！」

『っ！』

男の1人に後ろから手を回されて、包丁を突きつけられてしまった

な「くそっ…！！」

る「莉犬！！」

後から追ってきたるぅちゃんところちゃんが青ざめた顔でこちらを見ている

男1「くっそ…。誰なんだよ手前らは･････！

…ま。さっきの様子からしたら、手前らはこのチビの仲間だな？丁度良いぜ。こいつの鮮血が飛ぶのを見せてやるからよ･････！！」

『(畜生…。こいつ押さえる力強いな…。これじゃ動けない･････)』

俺は何とか抜け出そうとするが、全くダメだった




すると


カキィンッ！



な・こ「「！！」」

『ハッ…！！』

男1「あ゛あ゛ああぁぁぁぁぁ！！」


今度は男の断末魔が響いた
その方向を見ると、男の持っていたナイフが虚空へ舞っており、その奥でるぅちゃんが自分のナイフをしっかり握っている

る「はぁっ！！」

バシッ！


男2「ゔっ」

るぅちゃんは急所を的確について男を気絶させた

る「良かった莉犬〜！」

『ありがとうるぅちゃん…。あっ、そう言えば他のお客さん達は…！？』

る「全員逃がしたから大丈夫」

『そっかぁ〜…』

俺は胸をなで下ろした

その時、パトカーの赤色灯が見えた
恐らくさっきの店員かお客さん達が交番へ駆け込んで通報したのだろう

な「じゃあ、俺達もそろそろ行こう」

『うん』


そうして俺達はアジトへの帰路へと着いたのだった









ジ「莉犬…、冷コーとプリンは…?」


『あ』

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